小二
しょうに
名詞
標準
文例 · 用例
其時分はまだ一ヶの荘、家も小二十|軒あつたのが、娘が来て一|日二|日、つひほだされて逗留した五|日目から大雨が降出した。
— 泉鏡太郎 『高野聖』 青空文庫
私の村には、労働者約五百人から、三十人ぐらいのごく小さいのにいたるまで大小二十余の醤油工場がある。
— 黒島傳治 『田舎から東京を見る』 青空文庫
窓際=如輪木の胴に赤銅の箍を嵌めた酒筒から、大小二本の蔓の根が窓框を捲いて延び上り、緊密な濃緑色の葉立ちの陰に、練絹へルビーを包んだやうな小花を綴るびなんかつら。
— 岡本かの子 『花は勁し』 青空文庫
そしてこの中之島と彼岸の渚とはたいして水を距てゝいず、三がい松の影は島を覆うていますので、わたくしは寮の縁側から見て、初めしばらくは、これが島なのを知らず、池はたぶん、地中の桟道によって区劃られ、大小二つの水溜りになっているのだろうと思っていたくらいでした。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
なるほど古トランクが一つ、旅館のペーパーがところ/″\貼ってあるスーツケースが大小二つ、電灯の下に見出されました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
その時分はまだ一個の荘、家も小二十軒あったのが、娘が来て一日二日、ついほだされて逗留した五日目から大雨が降出した。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
その時老人の言葉に、菫のことをば太郎坊次郎坊といいまするから、この同じような菫の絵の大小二ツの猪口の、大きい方を太郎坊、小さい方を次郎坊などと呼んでおりましたが、一ツ離して献げるのも異なものですから二つともに進じましょう、というのでついに二つとも呉れた。
— 幸田露伴 『太郎坊』 青空文庫
) 巖頭に小さき塔ありて、美しき入江の景色の、遠く大小二島の邊まで見ゆる處より、蘆薈、「ミユルツス」の間を通ずる迂曲せる小みちあり。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫