小楊枝
こようじ
名詞
標準
toothpick
文例 · 用例
ここのところをわが青海流では、死屍水かかずしてよく浮くといって、平泳ぎのこころだ」「それは、よくおとうさんがおっしゃる、あの渾沌未分の兄弟か何かなの」 小初は食後の小楊枝を使いながら父親を弥次った。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
」 六「大福餅が食べたいとさ、は、は、は、」 と直きその傍に店を出した、二分心の下で手許暗く、小楊枝を削っていた、人柄なだけ、可憐らしい女隠居が、黒い頭巾の中から、隣を振向いて、掠れ掠れ笑って言う。
— 泉鏡花 『露肆』 青空文庫
それからは畳を歩行く跫音もしない位、以前の俤の偲ばるる鏡台の引出の隅に残った猿屋の小楊枝の尖で字をついて、膝も崩さず母親の前に畏って、二年級のおさらいをするのが聞える。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
」 お丹は勝手次第に綾子の箪笥より曠着を取出し、上下すっかり脱替えて、帯は窮屈と下〆ばかり、裳を曳摺り、座蒲団二三枚積重ねて、しだらなき押立膝、烟草と茶とを当分に飲み分けて、飽けば火鉢の縁に肱つき、小楊枝にて皓歯をせせりながら、「こう、お松どん、何か食べてえものは無えか。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
内にのら/\として居れば、兩親は固より、如何に人が好いわ、と云つて兄じや人の手前、据膳を突出して、小楊枝で奧齒の加穀飯をせゝつては居られぬ處から、色ツぽく胸を壓へて、こゝがなどと痛がつて、溜息つく/″\と鬱いだ顏色。
— 泉鏡太郎 『一席話』 青空文庫
横に小楊枝を使うのが、つぶつぶと入る。
— 泉鏡花 『菎蒻本』 青空文庫
」 お媼さんが突掛け草履で、片手を懐に、小楊枝を襟先へ揉挿しながら、いけぞんざいに炭取を跨いで出て、敷居越に立ったなり、汚点のある額越しに、じろりと視て、「遊君が綺麗で柔順しくって持てさいすりゃ言種はないんじゃないか。
— 泉鏡花 『菎蒻本』 青空文庫
」 と噛んでいた小楊枝を、そッぽう向いて、フッと地へ吐く。
— 泉鏡花 『白金之絵図』 青空文庫
作例 · 標準
食事の後、彼は小楊枝で歯の間に詰まったものを取った。
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旅館の洗面台には、小さな小楊枝が置かれていた。
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「あ、小楊枝あるかな?この肉、挟まっちゃった。」
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