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窶す

やつす
動詞-五段-サ行動詞-他動詞
1
標準
to be absorbed in
文例 · 用例
極楽から剰銭を取る年で、城ヶ|沼の女の影に憂身を窶すお庇には、動く、働く、彫刻物は活きて歩行く……独りですら/\と天守へ上つて、魔物の閨に推参する、が、張も意地も着いて居るぞ、其の時嫌はれぬ用心さつせえ、と御坊に言托を頼まうかい。
泉鏡太郎 神鑿 青空文庫
重景は語を續けて、『事の始めはくだくだしければ言はず、何れ若氣の春の駒、止めても止まらぬ戀路をば行衞も知らず踏み迷うて、窶す憂身も誰れ故とこそ思ひけめ。
高山樗牛 瀧口入道 青空文庫
女子参政権問題の生じた事などに種種の複雑した原因はあるにしても、其主たる原因は外面の化粧に浮身を窶す巴里婦人と異つて、女子教育の普及した結果内面的に思索する女が多数に成つたからであらう。
與謝野寛、與謝野晶子 巴里より 青空文庫
概して、西洋の婦人方が流行を追ふことに浮身を窶す有様は、我々東洋人から見ると狂気の沙汰ではないかと思はれる程猛烈なものである。
堀口九萬一 東西ほくろ考 青空文庫
紅白粉に浮身を窶すものの早い凋落を傷むという風で、「若い時は最早行って了った」と嘆息するように口ずさんだ。
島崎藤村 家(下巻) 青空文庫
私が年末、大の競馬狂として之に没頭しますのも、さうした点に興味を持つからでありますが、執着の結果は春秋の競馬シーズンを待ち兼ねてどうか是が同一の興趣と実感とを室内に於て味ふ工夫もがなと、好きには身を窶すで、日夜専心専一苦心を致しました。
初代 桂小南 競馬興行と競馬狂の話 青空文庫
然しお父様が株式や投機に手を出して、女遊びに身を窶すのが嫌ひです』と鶴子が急に乗り移つたかと思ふ様な気がしたので、鶴子の云ふ様な女口調で、優しい声をして云つた。
死線を越えて 死線を越えて 青空文庫
上は在天の神ジュピターより下は土中に鳴く蚯蚓、おけらに至るまでこの道にかけて浮身を窶すのが万物の習いであるから、吾輩どもが朧うれしと、物騒な風流気を出すのも無理のない話しである。
夏目漱石 吾輩は猫である 青空文庫
作例 · 標準
彼は研究にやつし、寝食を忘れるほどだった。
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絵を描くことにやつし、周囲の音も聞こえなかった。
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仕事にやつしすぎて、体の健康を損ねてしまった。
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2
標準
to disguise oneself as
作例 · 標準
スパイは、身分をやつして敵地に潜入した。
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彼は貧しい旅人にやつして、世間の様子を探った。
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物語の主人公は、素性をやつして城下町を歩いた。
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