砥礪
しれい
名詞
標準
文例 · 用例
それは互に砥礪するといふ上からいへばさういふものがいくら沢山出来ても好いわけであるが、しかし物には程度がある、何も出来もしない癖に、活字になることだけを目的にしたつてしようがないではないか。
— 田山録弥 『雑事』 青空文庫
それは競走心理、争闘心理なども起るには相違ないけれども、それとてそれを陰険な方に持つて行かずに、互ひに研鑽|砥礪するやうにしたならば決してわるくはないと思ふ。
— 田山録弥 『通俗小説』 青空文庫
矢張さういふ風に砥礪してゐるだらうか。
— 田山録弥 『私の考へてゐる事』 青空文庫
自然に頼つて砥礪するばかりである。
— 田山録弥 『私の考へてゐる事』 青空文庫
もっともよき敵はもっともよき友である、他山の石は相砥礪して珠になるのだ。
— 佐藤紅緑 『ああ玉杯に花うけて』 青空文庫
彼を友人らしく取扱つて、彼と共に眞理を砥礪しようとする誠意はとても認めることが出來なかつた。
— 阿部次郎 『三太郎の日記 第二』 青空文庫
さうして彼は此等の交游に對しては、平和な、靜かな、肩の凝らぬ同胞として、穩かに交り、温かに相砥礪して行きたいと云ふ希望を持つてゐるのであつた。
— 阿部次郎 『三太郎の日記 第二』 青空文庫
されば彼の村里に住居する布衣の士にして、行爲を砥礪し名聲を世に立てんと欲する者、徳有りて盛名を負ふ者に附きて其推稱を得るに非ずんば、其名、村里を出でず、焉んぞ能く名聲を後世に施して湮沒せざることを得可けんや。
— 伯夷列傳第一 『國譯史記列傳』 青空文庫