現金支払い
げんきんしはらい
名詞
標準
文例 · 用例
かれは、それを窓口に差出し、また私と並んでベンチに腰かけて、しばらくすると、別の窓口から現金支払い係りの局員が、「竹内トキさん。
— 太宰治 『親という二字』 青空文庫
やがて二人の用事はすんだが、私が現金支払いの窓口で手渡された札束は、何の事は無い、たったいま爺さんの入金した札束そのものであったので、なんだかひどく爺さんにすまないような気がした。
— 太宰治 『親という二字』 青空文庫
会計用のアプリケーションには汎用のもののほか、総勘定元帳、賃金台帳、支払勘定、受取勘定、在庫表、受注、現金支払い、現金受け取り、個別原価計算、固定資産勘定などじつに細かな分野にまで踏み込んだ専門性の高い製品が並んでいた。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
百斤ごとに一箱につめて、三千五百箱、その引渡しが全部完了の上で現金支払いをする。
— その十九 乞食男爵 『明治開化 安吾捕物』 青空文庫
その大男は、銀行の現金支払いの窓口に立って、ほかの人たちが、お金を受けとっていくのを、じっと見ていましたが、ひとりの店員が、十万円の札束を受けとろうとしたとき、大男はいきなり横から手を出して、その札束をわしづかみにすると、そのまま銀行のドアを開いて、外へ出ていきました。
— 江戸川乱歩 『鉄人Q』 青空文庫