紙束
かみたば
名詞
標準
文例 · 用例
ただし……」 と、いやなところでとめ、手もとの紙束から顔をあげ、慶一を見た。
— 第1章 ローラーコースター、1966年 『45回転の夏』 青空文庫
ささやかな弁解の道具として、プリンターから吐き出された紙束をもち、上着のポケットにディスクをほうりこんだ。
— 第3章 フルサークル、1991年 『45回転の夏』 青空文庫
教卓にはマイクロフォンが立てられ、紙束が積まれていた。
— 第3章 フルサークル、1991年 『45回転の夏』 青空文庫
義晴が紙束をとって、前列の連中に数十枚ずつくばり、山崎がマイクのスウィッチを入れた。
— 第3章 フルサークル、1991年 『45回転の夏』 青空文庫
早速それに近づいて箱の中の敷藁をひつ掻きまはすと、やれやれ嬉しや、出て來たのは小さな紙束だ。
— ZAPISKI SUMASHEDSHAWO 『狂人日記』 青空文庫
畜生犬め、それと見るなり、初めはおれの脹脛に咬みつきをつたが、紙束をおれに取りあげられてしまつたと感づくと、いやに哀れつぽい金切聲をたてたり、おべつかを使つたりしはじめたけれど、おれは構はず、『へん、お氣の毒さま、あばよ!
— ZAPISKI SUMASHEDSHAWO 『狂人日記』 青空文庫
風呂敷の中は軽い紙束のような手触りのするものだった。
— 甲賀三郎 『罠に掛った人』 青空文庫
老獪なA――氏は私達の計画に誑されはしたが、尚幾分の疑を抱いて一方木村探偵に相談すると共に、上下に一枚|宛真物の百円紙幣を挟んだ紙束を私に呉れたのだった。
— 甲賀三郎 『急行十三時間』 青空文庫