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文例 · 用例
屋臺は屋臺の上に重なり、泥のひどい道を、幌馬車の列がつながつてゆく。
萩原朔太郎 散文詩・詩的散文 青空文庫
屋台は屋台の上に重なり、泥のひどい道を、幌馬車の列がつながつてゆく。
萩原朔太郎 散文詩集『田舎の時計 他十二篇』 青空文庫
笠島はいづこ五月の泥道 芭蕉の行く旅の空には、いつも長雨が降りつづき、道は泥にぬかっていた。
萩原朔太郎 郷愁の詩人 与謝蕪村 青空文庫
わが行軍の日は憩はず人馬先に爭ひ走りて輜重は泥の道に續けり。
萩原朔太郎 南京陷落の日に 青空文庫
舷側の水かきは、泥に踏みこんで、二進も三進も行かなくなった五光のようだった。
黒島伝治 国境 青空文庫
…… 雪解の沼のような泥の中に寝て、戦争をしたこともあった。
黒島伝治 渦巻ける烏の群 青空文庫
馬の横腹から頬の辺まで、雨上がりの泥がべっとりついて塗り立ての泥壁を見るようである。
寺田寅彦 断片(1) 青空文庫
電車線路のすぐ脇の泥の上に、何かしら青い粉のようなものがこぼれている。
寺田寅彦 鑢屑 青空文庫