来商
らいしょう
名詞
標準
文例 · 用例
このような場合に当たって、その人の気は純一に碁なら碁に打ち対かうことが出来るかというと、元来商業上の電報の価値がどんなものであるか、また之を取扱う態度はどうすべきか知らない筈のない人なので、どんなに囲碁に熱中していても、今、手にしている電報に気をとられないという事はない。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
お母さんが三十年来商業に従っていて、後天的に商業をたのしむようになっているから、商業のために忙しいのは決して不満でないのを知っているから、お忙しくて却っていい。
— 一九三九年(昭和十四年) 『獄中への手紙』 青空文庫
後者のような場合になると、新聞紙は元来商品であろうとして出発することによって、つまる処それ自身独立な商品であることを止めて、他の一商品の販売機関となって了う。
— 戸坂潤 『現代哲学講話』 青空文庫
ところが近来商売が次第にふるわなくなった。
— 坂口安吾 『人生案内』 青空文庫
」「そうかね、元来商売のお上手な方でもなさそうだが。
— 第四部 『次郎物語』 青空文庫
出店は、諸国の桑ある所、住居は、繭の中とでもいいましょうか、いやもう、のん気な風来商売で、歩いてばかりおりまする」「繭買か。
— 吉川英治 『無宿人国記』 青空文庫