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父帝

ちちみかど
名詞
1
標準
文例 · 用例
高貴な御身でいらせられるのであるから、感情のままに父帝のもとにとどまっておいでになることはできない。
源氏物語 青空文庫
加茂の斎院は父帝の喪のために引退されたのであって、そのかわりに式部卿の宮の朝顔の姫君が職をお継ぎになることになった。
源氏物語 青空文庫
初めの日は中宮の父帝の御|菩提のため、次の日は母后のため、三日目は院の御菩提のためであって、これは法華経の第五巻の講義のある日であったから、高官たちも現在の宮廷派の人々に斟酌をしていず数多く列席した。
源氏物語 青空文庫
院の皇子方は、父帝がどれほど御|愛寵なされたお后であったかを、現状のお気の毒さに比べて考えては皆暗然としておいでになった。
源氏物語 青空文庫
父帝の御陵に来て立った源氏は、昔が今になったように思われて、御在世中のことが目の前に見える気がするのであったが、しかし尊い君王も過去の方になっておしまいになっては、最愛の御子の前へも姿をお出しになることができないのは悲しいことである。
須磨 源氏物語 青空文庫
七歳から夜も昼も父帝のおそばにいて、源氏の言葉はことごとく通り、源氏の推薦はむだになることもなかった。
須磨 源氏物語 青空文庫
また院の御代の最後の桜花の宴の日の父帝、艶な東宮時代の御兄陛下のお姿が思われ、源氏の詩をお吟じになったことも恋しく思い出された。
須磨 源氏物語 青空文庫
源氏は悲しくて、「私もお供してまいります」 と泣き入って、父帝のお顔を見上げようとした時に、人は見えないで、月の顔だけがきらきらとして前にあった。
明石 源氏物語 青空文庫