逆上せ上がる
のぼせあがる
動詞
標準
文例 · 用例
忘れたわけでもないものをまるで失態のようにつつかれると、彼の自尊心は火のようにのぼせ上るのだ。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
――少し長く勤めた機関手なら、こんなにまで、のぼせ上る筈はないが、源吉は、まだ勤めは浅い上に、「人を轢いた」という大事件は生れて始めての出来事なのだ。
— 蘭郁二郎 『鉄路』 青空文庫
初手は随分この女ならば末の末までもと、のぼせ上るが常なるを、さうと見て取るや否や、この男殺すも活すも勝手次第と我儘の仕放題しはじめるは女なり。
— 永井荷風 『桑中喜語』 青空文庫
江戸前の気象というのは、只鼻の先の事にばかりカッと逆上せあがる、又はほんの一刹那の興味ばかりを生命よりも大切がって、あとはどうでもいいという上っ調子を云うことになって来た。
— 夢野久作 『街頭から見た新東京の裏面』 青空文庫