鱈の子
たらのこ
名詞
標準
文例 · 用例
また鱈の子の吸物に舌つづみを打った。
— 第二回 富山の薬と越後の毒消し≪富山県・新潟県の巻≫ 『安吾新日本風土記』 青空文庫
コン吉よ、君は子供と鱈の子を何より嫌いだといい張るが、それは多分、天気晴朗の日に空から降って来たような、天真爛漫な田舎の子供を知らないからなのであろう。
— 八人の小悪魔 『ノンシャラン道中記』 青空文庫
わけても田舍の田端から出かけるには、まづ動坂くらゐなもので動坂は鮭と鰊と鱈の子の町つづきである。
— 室生犀星 『星より來れる者』 青空文庫
いつも下向時のやうに賑やかで混んで門松の匂ひがして……そして例の鮭や鱈の子やハイカラが蒸しかへるのである。
— 室生犀星 『星より來れる者』 青空文庫
これは磯魚であって、鱈の子供が、親にはぐれて、陋巷にすみついたような魚である。
— 中谷宇吉郎 『貝鍋の歌』 青空文庫