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満一年

まんいちねん
名詞
1
標準
one full year
文例 · 用例
おせきが初めて影を踏まれたのは去年の十三夜の前夜で、行者のいう百日目があたかも満一年目の当日であるということが、かれの父母の胸に一種の暗い影を投げた。
岡本綺堂 影を踏まれた女 青空文庫
いずれも三月二十一日……思い出も深い島原の道中から七日目のきょう、一切合財の財産を思い切って満月寺に寄進し、当住職を導師として剃髪し、先輩の老僧友月と共に、満一年振りの変り果てた満月の姿を拝んだのであった。
夢野久作 名娼満月 青空文庫
花鳥が仕置になったのは天保十三年の五月で、その翌年の五月、ちょうど満一年の後に、徳次は世田ヶ谷の北沢村へ出かけました。
大阪屋花鳥 半七捕物帳 青空文庫
おせきが初めて影を踏まれたのは去年の十三夜の前夜で、行者のいふ百日目が恰も満一年目の当日であるといふことが、彼女の父母の胸に一種の暗い影を投げた。
――「近代異妖編」 影を踏まれた女 青空文庫
土橋を渡ると、両側は若松の並木、其路傍の松蔭の夏草の中に、汚い服装をした一人の女乞食が俯臥に寝てゐて、傍には、生れて満一年と経たぬ赤児が、嗄れた声を絞つて泣きながら、草の中を這廻つてゐた。
石川啄木 二筋の血 青空文庫
伊藤野枝が引きついで満一年後の大正五年の新年、『青鞜』はその経営の困難をまざまざと語って表紙には何の絵もなく発刊された。
宮本百合子 婦人と文学 青空文庫
婚姻の日は乙亥八月より丙子七月頃に至る満一年の間にあつた筈である。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
正宗院は此より垂れ籠めてのみ日を送つてゐたが、遂に寿筵後満一年にして歿したのである。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
作例 · 標準
「会社に入ってから今日でちょうど満一年だね、よく頑張ったよ」と上司に肩を叩かれた。
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満一年経てば仕事の流れもだいぶ掴めるようになるから、焦らず一歩ずつ進んでいこう。
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彼は厳しい海外留学を終え、満一年ぶりに日本の地を踏んで、空気の美味しさに感動した。
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