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飲子

いんし
名詞
1
標準
文例 · 用例
兄の文吉は康太郎の姉聟の金造に養子に貰われたから良いが、弟の順平は乳飲子で可哀相だとお婆が引き取り、ミルクで育てている。
織田作之助 放浪 青空文庫
しかしいくら剛気なお内儀さんでも両手に乳飲子をかかえた畑仕事はさすがに手に余ったのでしょう。
織田作之助 アド・バルーン 青空文庫
兄の文吉は康太郎の姉聟の金造に養子に貰われたから良いが、弟の順平は乳飲子で可哀相だとお婆が引き取り、ミルクで育てゝいる。
織田作之助 放浪 青空文庫
そこで最も身軽な矢川文一郎と、乳飲子を抱いた妻という累を有するに過ぎぬ浅越玄隆とをば先に立たせて、渋江一家が跡に残った。
森鴎外 渋江抽斎 青空文庫
箱の中のは乳飲子に違いない。
夏目漱石 琴のそら音 青空文庫
が、工場の日陰の方には、子供が負ぶってきた乳飲子を立膝の上にのせて、年増の女工が胸をはだけていた。
小林多喜二 工場細胞 青空文庫
俊子は両親の許に残し、乳飲子の安雄をつれ、喘息で困難な妻を心配しながら、徒歩で十里の山道を越えて上田駅に向かった。
――所信と体験―― 一商人として 青空文庫