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上がり框

あがりがまち異読 あがりかまち
名詞
1
標準
piece of wood at the front edge of an entranceway floor
文例 · 用例
それはそのお婆さんがある日上がり框から座敷の長火鉢の方へあがって行きかけたまま脳溢血かなにかで死んでしまったというので非常にあっけない話であったが、吉田の母親はあのお婆さんに死なれてはあの娘も一遍に気を落としてしまっただろうとそのことばかりを心配した。
梶井基次郎 のんきな患者 青空文庫
黒光りのする店先の上がり框に腰を掛けた五十歳の父は、猟虎の毛皮の襟のついたマントを着ていたようである。
寺田寅彦 銀座アルプス 青空文庫
こっちへおはいんなせえ」「朝っぱらからお邪魔をします」と、七兵衛は上がり框に腰をかけた。
槍突き 半七捕物帳 青空文庫
まあ、こっちへあがって話しなせえ」「いえ、落ち着いちゃあいられないんです」と、与七は上がり框に腰をおろしながら口早にささやいた。
張子の虎 半七捕物帳 青空文庫
上がり框に腰をかけて煙草を一服すっているうちに、かれはふと思い付いて、そっと入口の障子を細目にあけた。
石燈籠 半七捕物帳 青空文庫
半七は上がり框から少し伸びあがって窺うと、四畳半の壁には黄八丈の女物が掛かっているらしかった。
石燈籠 半七捕物帳 青空文庫
きっと嘘に相違ないのよ」 嘘という字を幾つも列べて、お君はおどおどしながらも一生懸命にお絹をなだめようとすると、お絹は解けかかった水色の細紐を長く曳きながら、上がり框へくずれるように腰をおとした。
岡本綺堂 両国の秋 青空文庫
すこし酔っているらしい男は礼を云って隣りへはいって、上がり框に腰かけているらしかったが、そのうちに三味線をぽつんぽつんと弾き出した音がきこえた。
三河万歳 半七捕物帳 青空文庫
作例 · 標準
上がり框の例文1
上がり框の例文2
上がり框の例文3
上がり框の例文4