別れを惜しむ
わかれをおしむ
表現動詞-五段-マ行
標準
to loathe to part (with)
文例 · 用例
わが家の格子窓から、子供らが顔を出して、別れを惜しむ。
— 太宰治 『父』 青空文庫
家職の詰め所を見ると、親しい侍臣は源氏について行くはずで、その用意と、家族たちとの別れを惜しむために各自が家のほうへ行っていてだれもいない。
— 須磨 『源氏物語』 青空文庫
「かねてより隔てぬ中とならはねど別れは惜しきものにぞありける いっしょに行こうかね」 と源氏が言うと、女は笑って、うちつけの別れを惜しむかごとにて思はん方に慕ひやはせぬ と冷やかしもした。
— 澪標 『源氏物語』 青空文庫
河内の道明寺中興住持の尼、覚寿は菅丞相の伯母で、菅神左遷の時、当寺に行き終夜別れを惜しむ。
— 鶏に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
自分の草履を始末しながら、葉子はすぐに二階の客間の模様を想像して、自分のために親戚や知人が寄って別れを惜しむというその席に顔を出すのが、自分自身をばかにしきったことのようにしか思われなかった。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
事務員や水夫たちが、物せわしそうに人中を縫うてあちこちする間に、手を取り合わんばかりに近よって別れを惜しむ人々の群れがここにもかしこにも見え始めた。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
このあわただしい船の別れを惜しむように、検疫官は帽子を取って振り動かしながら、噪音にもみ消される言葉を続けていたが、もとより葉子にはそれは聞こえなかった。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
八ヶ月勞苦を共にして深い親しみを感じて來てゐる生きものへの、別れを惜しむ情には深いものがあつた。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
作例 · 標準
空港のゲートで、ホストファミリーはいつまでも別れを惜しんで手を振ってくれた。
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最終日、お世話になったガイドさんと別れを惜しみ、記念写真を撮った。
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ペットのインコが死んでしまい、子供たちは亡骸を抱いて別れを惜しんだ。
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