紵
紵
名詞
標準
文例 · 用例
先後十年間、東邦ノ賢豪長者、道ニ滬上ニ出ヅルモノ、縞紵ノ歓ヲ聯ネザルハナシ。
— 中島敦 『斗南先生』 青空文庫
三には記事に重複ありて、屬辭に脈絡なく即ち三種の(い)節、風俗不淫の句が四種の(ニ)節、婦人不淫不妬等の句と重複し、三種の同節、禾稻紵麻以下、箭鏃に至る物産が四種の(ハ)節に記せる物産と脈絡相屬せず、四種の(ハ)節、父母兄弟云々の句、三種の(は)節會同坐起云々の句と脈絡相屬せざるが若きに由る。
— 内藤湖南 『卑彌呼考』 青空文庫
織貝に至つては昔から説が二つに分れて居つて、僞古文尚書の説では、織は細紵なりと解し、貝を水物と解して居るので、貝の方は織物と關係無い樣であるが、此の説は謬つて居ると謂はれて居る。
— 内藤湖南 『染織に關する文獻の研究』 青空文庫
所謂脱沙|夾紵法に成るもので、今日普通に脱乾漆と呼ばれている。
— 高村光太郎 『本邦肖像彫刻技法の推移』 青空文庫
(この像を紙の張子製だという説が一時行われたが、やはりそうでなく、純粋な夾紵像であるそうだ。
— 高村光太郎 『本邦肖像彫刻技法の推移』 青空文庫
この鑑真和尚にもう少し動きを与えたのが法隆寺夢殿にあるその創建者|行信僧都の木骨|夾紵像である。
— 高村光太郎 『本邦肖像彫刻技法の推移』 青空文庫
奈良朝は夾紵、塑造、鋳金の黄金時代であるが、この行信僧都像の如きも漆と麻布と木屑の扱いが甚だ鄭重であり、その上内部の空胴には木組の支柱が巧妙に施されている。
— 高村光太郎 『本邦肖像彫刻技法の推移』 青空文庫
同時代の他の仏像の夾紵法によるものにもそういう骨組の入念に出来ているものが多く、時間と精力と費用とを問題外にして製作にかかっていた時代精神をよく見ることが出来る。
— 高村光太郎 『本邦肖像彫刻技法の推移』 青空文庫