目途
もくと
名詞
標準
文例 · 用例
庭の構いの板塀は見えないで、無限に地平に抜けている目途の闇が感じられる。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
翁は地平のかなたの端から、擬した指尖を徐ろに目途の正面へと撫で移して行く。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
人間の翁がそう感ずると等しく、自然自体も感ずるのであろうか、翁の指尖が目途の正面を越して反対側へ撫で移るまもないところから地平は隆起し、麓から中腹にさしかかり、ついに聳え立つ峯巒となる。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
さて、山の祖神の老翁は、雲の帳に透く福慈岳の全積を、麓の方から目途を攀らして頂へと計って行った。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
ウインドウズでも読めるものが作れると目途がついたときには、けっこう長くかかずらってきたこのプロジェクトにも、一応の決着を見るのだなと考えていた。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
動画に関しても、本文の目途が見えた段階で家庭用の8ミリビデオを買ってきて、操作の練習から始めました。
— 富田倫生 『本の未来』 青空文庫
前期の作業で取りまとめられた「検討課題」は「はじめに」で、「…全体の検討には少なくとも3年程度は要すると考えられるが、比較的短期間で結論が出ることが見込まれるものに関しては、平成17年秋頃を目途に報告を取りまとめることが望まれる。
— 著作権保護期間延長が青空文庫にもたらすもの 『「天に積む宝」のふやし方、へらし方』 青空文庫
その金が使い尽くされた後には今のところ、何をどうするという目途は露ほどもなかった。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫