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贔屓

ひき異読 びし
名詞頻度ランク #20441 · 青空 1016
1
標準
bixi
文例 · 用例
或ひは、この子は、父に連れられて近所の井の頭動物園に行つた時、檻の中を絶えずチヨコチヨコ歩きまはつてゐる狸の一群を眺め、愛すべき動物であると思ひ込み、それゆゑ、このカチカチ山の物語に於いても、理由の如何を問はず、狸に贔屓してゐたのかも知れない。
太宰治 お伽草紙 青空文庫
江戸時代に入って、鹿野武左衛門の『鹿の巻筆』(巻三、第三話)に、堺町の芝居で馬の脚になった男が贔屓の歓呼に答えて「いゝん/\と云ながらぶたいうちをはねまわつた」とあるが、この「いゝん」は『落窪物語』の「いう」と通ずるもので、馬の嘶きを「イ」で写す伝統が元禄の頃までも絶えなかったことを示す適例である。
橋本進吉 駒のいななき 青空文庫
慶応|贔屓で、試合の仲継放送があると、わざわざ隣村の時計屋の前まで、自転車できゝに出かけた。
黒島傳治 鍬と鎌の五月 青空文庫
――それも贔屓目に見れば愛嬌だった。
黒島傳治 浮動する地価 青空文庫
ウンラートが気が狂ったのを見て八重子のポーラが妙な述懐のようなことを述べるせりふがあるが、あれはいかにも、ああした売女の役をふられた八重子自身が贔屓の観客へ対しての弁明のように響いて、あの芝居にそぐわないような気がした。
寺田寅彦 自由画稿 青空文庫
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号(例)御|贔屓------------------------------------------------------- いらっしゃいまし。
夢野久作 悪魔祈祷書 青空文庫
いつも御|贔屓になりまして……ま……おかけ下さいまし。
夢野久作 悪魔祈祷書 青空文庫
何でもない事ですから……イクラでも……わたくしモトからエチオピア贔屓ですから。
夢野久作 女坑主 青空文庫
作例 · 標準
寺院の入り口で、石碑を背中に乗せた贔屓の像が参拝客を迎えている。
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伝説の生き物である贔屓は、重いものを担ぐのを好むと言われている。
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古代中国の建築物では、柱の土台として贔屓の装飾がよく用いられた。
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