不抜
ふばつ
形容動詞名詞
標準
firm
文例 · 用例
そうして、不抜の高き塔を打ちたて、その塔をして旅人にむかい百年のちまで、「ここに男ありて、――」と必ず必ず物語らせるがよい。
— ――当りまえのことを当りまえに語る。 『もの思う葦』 青空文庫
われら常におのれの発したる一語一語に不抜の責任を持つ。
— ――当りまえのことを当りまえに語る。 『もの思う葦』 青空文庫
人おのおの、不抜の自尊心のほどを、思いたまえ。
— ――当りまえのことを当りまえに語る。 『もの思う葦』 青空文庫
おのれひとりの業務にのみ、努めること第一であるが、たまには隣人の、かなしくも不抜の自尊心を、そ知らぬふりして、あたためてやりたまえ。
— ――当りまえのことを当りまえに語る。 『もの思う葦』 青空文庫
我らはわが内界に不抜の確信を豊強なる実験の上に築き、そしてまた同時にその外的表現に留意すべきである。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
蒙求風に類似の逸話を対聯したので、或る日の逸話に鴎外と私と二人を列べて、堅忍不抜精力人に絶すと同じ文句で並称した後に、但だ異なるは前者の口舌の較や謇渋なるに反して後者は座談に長じ云々と、看方に由れば多少鴎外を貶して私を揚げるような筆法を弄した。
— 内田魯庵 『鴎外博士の追憶』 青空文庫
その後モルトケ元帥の大名望とドイツ参謀本部の能力が国民絶対の信頼を博した結果、統帥権の独立は確固不抜のものとなった。
— 石原莞爾 『戦争史大観』 青空文庫
文学の本質は、くりかえして云うが、その芸術の魅力によって、人間の心持を高める一つの確固不抜な要素をもっているものであり、少くとも文学として或る作品を手にとりあげた時、大衆は、自分の心持が人間として高められることを自然に求めている。
— 宮本百合子 『今日の文学に求められているヒューマニズム』 青空文庫
作例 · 標準
幾多の困難に見舞われながらも、彼の目標を達成しようとする不抜の決意は揺るがなかった。
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その城は天然の要害に築かれており、これまで一度も敵の侵入を許したことのない不抜の要塞として知られていた。
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選手たちは、監督の指導のもと、どんな逆境にも屈しない不抜の精神を培った。
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