花吹雪
はなふぶき
名詞
標準
falling cherry blossoms
文例 · 用例
その時は隣の菓子屋の主婦と子供を二、三人連れて、花吹雪の竹の台を歩いていた。
— 寺田寅彦 『やもり物語』 青空文庫
龍宮ではこの藻を食べて、花びらで醉ひ、のどが乾けば櫻桃を含み、乙姫さまの琴の音に聞き惚れ、生きてゐる花吹雪のやうな小魚たちの舞ひを眺めて暮してゐるのです。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
もしまたうつせ貝が、大いなる水の心を語り得るなら、渚に敷いた、いささ貝の花吹雪は、いつも私語を絶えせぬだろうに。
— 泉鏡花 『春昼後刻』 青空文庫
竜宮ではこの藻を食べて、花びらで酔ひ、のどが乾けば桜桃を含み、乙姫さまの琴の音に聞き惚れ、生きてゐる花吹雪のやうな小魚たちの舞ひを眺めて暮してゐるのです。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
花吹雪を浴びて駒を進める八幡太郎義家の姿は、日本武士道の象徴かも知れない。
— 太宰治 『花吹雪』 青空文庫
けれども、この度の私の物語の主人公は、桜の花吹雪を浴びて闘うところだけは少し義家に似ているが、頗る弱い人物である。
— 太宰治 『花吹雪』 青空文庫
私は今年のお正月、或る文芸雑誌に「黄村先生言行録」と題して先生が山椒魚に熱中して大損をした時の事を報告し、世の賢者たちに、なんだ、ばかばかしいと顰蹙せられて、私自身も何だか大損をしたような気さえしたのであるが、このたびの先生の花吹雪格闘事件もまた、世の賢者たちに或いは憫笑せられるかも知れない。
— 太宰治 『花吹雪』 青空文庫
ロハ台を立って、柳の下から乗り出して、熟と瞻る内に、花吹雪がはらはらとして、それっきり影も見えなくなる、と物干の在所も町の見当も分らなくなってしまった。
— 泉鏡花 『星女郎』 青空文庫
作例 · 標準
桜並木を歩いていると、突然の風で花吹雪が舞い、幻想的な光景が広がった。
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夕暮れ時、公園では最後の花吹雪が舞い散り、春の終わりを告げていた。
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映画のワンシーンのように、二人の周りに美しい花吹雪が降り注いだ。
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ウィキペディア
花吹雪(はなふぶき)とは、花びらが、あたかも雪がふぶいているかのごとく舞い散るさまのことである。
出典: 花吹雪 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0