白下
しろした
名詞
標準
文例 · 用例
でもまあ、目白下の寄席の辻看板のあかりで、ようよう顔へあてた袖をはずして、恥かしそうに莞爾したのを見て、安心をして帰ったそうですが、――不安心なのは火の玉の茅屋で。
— 泉鏡花 『式部小路』 青空文庫
ゆうべの歌留多の帰りに、目白下のお寺の前で、白い蝶々を見たと云うが、それは本当かと云うことだったが、お前も病気で寝ているから、あとで好く訊いておくと返事をして置いたのさ。
— 白蝶怪 『半七捕物帳』 青空文庫
信綱の命を伝うべき軍目付親子が敵城へ乗入れたのだから、今はとかくの場合ではないと、軍勢一同に動いて、鍋島勝茂の上白下黒筋違いの旗も、さっと前へ進んだ。
— 菊池寛 『島原の乱』 青空文庫
もう此頃には、三の丸池尻門辺に、上白下黒白黒の釘貫の旗や、白い鳥毛二つ、団子の馬印が立てられて、有馬|豊氏、同忠郷の占拠を示し、三の丸田尻門辺には立花忠茂の上白下黒、黒の処に紋ある旗や、松倉重次の黒に中朱筋一つの旗が眺められた。
— 菊池寛 『島原の乱』 青空文庫
逼らず、開かぬ、胸饒かに、雪を欺く、白下衣、同じ色地模様の襟飾り。
— 清水紫琴 『したゆく水』 青空文庫