虎疫
こえき
名詞
標準
cholera
文例 · 用例
が、二葉亭が着くと間もなく哈爾賓では猛烈な虎疫が流行して毎日八百五十人という新患者を生じ、シカモ防疫設備が成っておらんので患者の大部分が斃れてしまうという騒ぎであったから、市民は驚慌して商売は殆んど閉止してしまった。
— 内田魯庵 『二葉亭四迷の一生』 青空文庫
中の段には米の塊〔餅のことであろう〕が二つと、桃をのせた皿とがあるが、先祖の中に虎疫で死んだものがありとすれば、桃の一皿はまことに暗示的なお供物であろう。
— 日本その日その日 『日本その日その日』 青空文庫
」のキャプション付きの図(fig55990_277.png、横256×縦200)入る]図‐277 横浜と東京とにアジア虎疫が勃発したという、恐しい言葉が伝った。
— 日本その日その日 『日本その日その日』 青空文庫
毎朝、小使が大学の廊下や入口を歩いて、床や筵に石炭酸水を撒き散し、政府の役人は、内外人を問わず、一人残らず阿片丁幾、大黄、樟脳等の正規の処方でつくった虎疫薬を入れた小さな硝子瓶を受取る。
— 日本その日その日 『日本その日その日』 青空文庫
虎疫が大流行で、我々は生のもの、例えば葡萄その他の果実や、各種の緑色の物を食わぬようにせねばならぬ。
— 日本その日その日 『日本その日その日』 青空文庫
ちかちか明の鴉の鳴くこえきけば、首尾えい首尾えいと島中に告げる。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
「おとよさん」 一こえきわめて幽かながら紛るべくもあらぬその人である。
— 伊藤左千夫 『春の潮』 青空文庫
すると、どこからともなく「天の声」が聞こえきて、語った――。
— NOCTILUCAE 『夜光虫』 青空文庫
作例 · 標準
幕末の江戸では、虎疫が猛威を振るい、多くの人々が命を落とした。
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古文書には、かつてこの村を襲った虎疫の恐怖が生々しく記録されている。
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近代医学が普及する前、虎疫は最も恐ろしい疫病の一つとして忌み嫌われた。
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