暮夜
ぼや
名詞
標準
night
文例 · 用例
暮夜ひそかに、お旦那は、酒飮み爺さんの草屋を訪れ、さうしてあの、月下の不思議な宴の話を明かしてもらつた。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
暮夜ひそかに、お旦那は、酒飲み爺さんの草屋を訪れ、さうしてあの、月下の不思議な宴の話を明かしてもらつた。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
蟲は卻つて暮夜に勇むのが多いが、朝より晝にかけて勇むものは亦甚だ多い。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
何事に於いても負けたくない先生のことだから、あの水族館に於ける恥辱をすすごうとして、暮夜ひそかに動物学の書物など、ひもどいてみた様子である。
— 太宰治 『黄村先生言行録』 青空文庫
虫は却って暮夜に勇むのが多いが、朝から昼にかけて勇むものもまた甚だ多い。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
この信念の下に、彼は去年の暮に出府した際も、あらゆる手蔓を求めて目附衆へ運動もしたし、それから後も山科に閑居して、茶屋酒にうつつを脱かしていると見せながら、暮夜ひそかに大垣の城下に戸田侯(内匠頭の従弟戸田采女正氏定)老職の門を叩いて、大学|擁立のことを依嘱した事実もある。
— 森田草平 『四十八人目』 青空文庫
私は暮夜、あの鉛筆の芯ほどのラジウムを掌の上に転がしては、紅い灯のつく裏街の風景などを胸に描いていた。
— 海野十三 『柿色の紙風船』 青空文庫
その尾花が風に吹かれて靡いている姿は中々に風情のあるものと一般に相場が極っているが、暮夜に臆病ものがこれを幽霊と見たとは誠に殺風景である。
— 牧野富太郎 『植物記』 青空文庫
作例 · 標準
暮夜を徹しての議論が続き、会議室の窓の外がようやく白み始めてきた。
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彼は静かな暮夜のひとときを、お気に入りのクラシック音楽を聴きながら過ごす。
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暮夜の帳が下りる頃、古い洋館の窓には怪しげな灯りがポツリと灯った。
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