記念塔
きねんとう
名詞
標準
文例 · 用例
ポヽロの廣こうぢに出でゝ、記念塔のめぐりなる石獅の口より吐ける水を掬びて、我涸れたる咽を潤しゝが、その味は人となりて後フアレルナ、チプリイの酒なんどを飮みたるにも増して旨かりき。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
中央には四つの石獅に圍まれたる、セソストリス時代の記念塔あり。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
『ルウゴン・マツカール叢書』即ち『第二帝制治下に於ける一家族の自然史』は、彼の抱負を実現しようとした近代文学の記念塔であると言へるであらう。
— 平林初之輔 『文学方法論』 青空文庫
必ずや、盜賊がぬすみ去りしものなるべしなど、入らぬ心配をして、征露記念塔に到れば、四天王の銅像無し。
— 大町桂月 『飛鳥山遠足』 青空文庫
目ざわりじゃないか」「そういう意見もありましたがね、しかし多数の意見は、シナノをあのままにしておいて、われわれが再び人類|相食む野蛮な戦争をしないように、そのいましめの記念塔として、あのままおいた方がいいということになったのです。
— 海野十三 『海底都市』 青空文庫
この平和世界の始まりの記念塔としても、あの不ざまな沈没艦は観光客によろこばれているのです」「なるほどねえ」 僕はしみじみと昔を思い出した。
— 海野十三 『海底都市』 青空文庫
それはかつて欧洲大戦の砌、遥々欧洲の戦場に参戦して不幸にも陣歿したわが義勇兵たちのため建立してあった忠魂塔と、同じ形同じ大きさの記念塔をもう一つ作って、わが国に贈ろうという企てであった。
— 海野十三 『東京要塞』 青空文庫
あの記念塔は写真で見たが、高さが五十メートルもあるというから、とてもでっかいものだよ。
— 海野十三 『東京要塞』 青空文庫