水代わり
みずがわり
名詞
標準
文例 · 用例
お蔦 (顔を上ぐ)貴方こそ、水がわり、たべものに気をつけて下さいよ。
— 泉鏡花 『湯島の境内』 青空文庫
菅沼は水深く幽寥で男性的だが、山の家の近くは、水がわりに浅く、地勢が明るく開け、餌食も多いとみえて、鱒がよく寄りつく。
— 豊島与志雄 『山吹の花』 青空文庫
その地方は水がすくないので、私は猟をしながら、その日は午後中、水がわりに葡萄酒を飲んだのだったが、私はその赤い葡萄酒ののこりをのみ、焼いただけの簡単な鳥を食べた。
— THE SECRET OF MACARGER'S GULCH 『マカーガー峽谷の秘密』 青空文庫
朝起きると、宿は谷間でありながら、水がわり合い乏しいから、本流まで降りて口をそそぐ。
— 中村清太郎 『ある偃松の独白』 青空文庫
青磁の馬上杯に銚子を添え持ち「……お水がわりに」と、鞍わきから馬上へすすめる。
— あしかが帖 『私本太平記』 青空文庫