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身贔屓

みびいき
名詞
1
標準
文例 · 用例
お京さんの旦那だから、身贔屓をするんじゃあないけれど、あれだけ有名な方の絵が、このくらいな事が出来なくっちゃ。
泉鏡花 開扉一妖帖 青空文庫
身贔屓をするんじゃあないけれど、第一腕力に掛けたって女は弱い、従わせられる、皆亭主の不心得だ。
泉鏡花 卵塔場の天女 青空文庫
甲州屋でお嫁に貰うのを見合わせたのも、つまりはそのせいなんですが、それがやっぱり身贔屓で、自分の娘の悪いことは棚にあげて、ふだん遊びに行くなあちゃんが、家へ帰って何か讒訴でもしたように思い込んでいるらしいんです。
半七先生 半七捕物帳 青空文庫
浜川さん、あなたにしても、長崎以来、わしのためにも、利を得ていられるお人ではありませぬか――それを、広海屋ばかりを身贔屓して――」 物蔭に、窺う雪之丞、長崎屋の、血の涙のくり言を、苦い微笑で聴きながら、老師孤軒先生の、先見に、今更感動を禁じ得ぬのだ。
三上於菟吉 雪之丞変化 青空文庫
わしゃいったい、どうも身贔屓をするわけではないが、女の方が男に比べて脳味噌が少し足りねえと思うね。
新月の巻 大菩薩峠 青空文庫
」 身贔屓に、我子の上ばかり案じてゐるうちに、一くせありげな怪しい人物が家へ出入りするやうになつたり、父の言動が鮮明を欠いたりして、いつか祖母だちが深い憂悶に鎖されるやうになつていつた。
小寺菊子 父の帰宅 青空文庫
身贔屓な助七の言動につれて、二人の若者までも長次郎等を侮っていた。
木暮理太郎 黒部川を遡る 青空文庫
ま、そない思うのん身贔屓かも分れへんが、お前のいうのん聞いてみたらもともと綿貫いう奴から起ったことで、ほんまに悪いのん彼の男一人や。
谷崎潤一郎 卍(まんじ) 青空文庫