罕
罕
名詞
標準
文例 · 用例
古い一例を挙げれば清和天皇の御代|貞観十六年八月二十四日に京師を襲った大風雨では「樹木有名皆吹倒、内外官舎、人民|居廬、罕有全者、京邑衆水、暴長七八尺、水流迅激、直衝城下、大小橋梁、無有孑遺、云々」とあって水害もひどかったが風も相当強かったらしい。
— 寺田寅彦 『颱風雑俎』 青空文庫
信仰の行者を除くの外、昼も人跡|罕なれば、夜に入りては殆ど近くものもあらざるなり。
— 泉鏡花 『黒壁』 青空文庫
呉か宋か明らかではないが或る国の太宰(国王の輔佐)が、孔先生の何事をするにも能く出来るのに驚き感じて、「先生は聖者ですか、何でそんなに多能なのですか」『論語(子罕六)』、と言ったような事は、これは孔先生の境地である。
— 幸田露伴 『悦楽(現代訳)』 青空文庫
」『論語(子罕七)』、と言われたのを弟子の子貢が聞いただけの事で、これを訳して、「聖人は何でも会得している。
— 幸田露伴 『悦楽(現代訳)』 青空文庫
「達巷党(達巷という村)の人も大いなる哉孔子、博く学んで名を成すところ無し」『論語(子罕二)』と称賛して、孔先生が博く道芸を学んで、一芸だけを以て名を成さなかったことを讃えたことを考えても、孔先生が学問に努められたことを知ることが出来る。
— 幸田露伴 『悦楽(現代訳)』 青空文庫
世に罕なるべき儀式を見よ。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
童等はもろ聲に、超えよ超えよ、亞伯罕の神は汝を助くるならんといと喧しく囃したり。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
)われは心を死せる文字の間に濳むること能はず、魂を彼のミケランジエロが世に罕なる丹青の力もて此堂の天井と四壁とに現ぜしめたる幻界に馳せたり。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫