養痾
ようあ
名詞
標準
文例 · 用例
先是菅先生有養痾邸舎未尋芳之句、乃剪数茎奉贈、係以詩」と云ふ詩がある。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
或は想ふに、当時養痾中の外游などは甚しく忌まなかつたものであらうか。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
しかし一日を遅くすることが養痾に利があるわけでもないから、除夜には蘭軒は家に帰つてゐたであらう。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
上に掲ぐるは緑雨の肖像なり、去三十四年小田原養痾中の写真なり、眉目の間、如何に天才のきらめけるかを見よ、されど今は亡し。
— 幸徳秋水 『筆のしづく』 青空文庫
養痾のためにかえって用事が多くなるわけなので風邪引かぬ用心に寒気を恐るる事は宛ら温室の植物同然の始末である。
— 永井荷風 『雨瀟瀟』 青空文庫
『日本新聞』に連載しつつあった「養痾雑記」は遂に蕪村の評論に及んでそれはそれのみ切り放して見ることの出来る一の長篇となった。
— 高浜虚子 『子規居士と余』 青空文庫
はじめは「養痾雑記」の一部として執筆されたのであったが、やがて「養痾雑記」の題を廃して独立の読物となり、十月より十二月一杯にわたって漸く完了した。
— 柴田宵曲 『「俳諧大要」解説』 青空文庫