はさみ
はさみ
名詞
標準
文例 · 用例
贈物にそへて兵隊どもの列の中には性分のわるいものが居たのでたぶん標的の圖星をはづした銃殺された男が夢のなかで息をふきかへしたときに空にはさみしいなみだがながれてゐた。
— 萩原朔太郎 『蝶を夢む』 青空文庫
「無理でしょう」 とおかみさんは、口をはさみ、「お可哀そうよ」 ちぇっ、と上原さんは舌打ちして、「そんなら、こんなところへ来なけれあいいんだ」 私は黙っていた。
— 太宰治 『斜陽』 青空文庫
歩卒ふたり左右からさしはさみ助けて、榻につかせた。
— 太宰治 『地球図』 青空文庫
それから一箇月近く私はその旅館の、帳場の小箪笥の引出しにいれられていましたが、何だかその医学生は、私を捨てて旅館を出てから間もなく瀬戸内海に身を投じて死んだという、女中たちの取沙汰をちらと小耳にはさみました。
— 太宰治 『貨幣』 青空文庫
父は、それに気がつかず、さらにもう一度吸い、そのまま指の間にはさみ、自分の答弁に耳を傾ける。
— 太宰治 『家庭の幸福』 青空文庫
ラプンツェルは泣きながらも、その歌を小耳にはさみ、ふっと素張らしい霊感に打たれました。
— 太宰治 『ろまん燈籠』 青空文庫
三島大社では毎年、八月の十五日にお祭りがあり、宿場のひとたちは勿論、沼津の漁村や伊豆の山々から何万というひとがてんでに団扇を腰にはさみ大社さしてぞろぞろ集って来るのであった。
— 太宰治 『ロマネスク』 青空文庫
銀の靴をはき、帯腰に玉のごとく光輝く鉄杖をはさみ持てり。
— 泉鏡花 『夜叉ヶ池』 青空文庫
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はさみ(鋏)物を刃で挟み込むことによって、物を切断するための道具。本項目で主に解説する。 (挟み、挿み)物をはさみ込むことによって、物を握持するための道具。洗濯用の洗濯ばさみ、炭火用あるいは清掃用の火ばさみ、角氷用の氷ばさみなど。なお、物をつかむ道具である「やっとこ」にも「鋏」の字があてられる。 (螯、鉗)節足動物の肢の先にある道具の鋏のような構造の部分 - はさみ (動物)
出典: はさみ — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0