行内
こうない
名詞
標準
文例 · 用例
続いて、某銀行内部の中傷記事が原因して罰金三十円、この後もそんなことが屡※あって、結局お前は元も子もなくしてしまい無論廃刊した。
— 織田作之助 『勧善懲悪』 青空文庫
(以下十余行内務省の注意により抹殺) 私はこの本質から出発した社会生活改造の法式を説くことはしまいと思う。
— 有島武郎 『惜みなく愛は奪う』 青空文庫
母の手紙は六尺以上もあるのだが僕にはとてもそんな芸は出来んから、いつでも十行内外で御免|蒙る事に極めてあるのさ。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
無論マクベスの発端のように行数は短かくても、興味の上において全篇を貫く重みのあるものは論外であるが、平々凡々たるしかも十行内外の一段を設けるのは、話しの続きをあらわすためやむをえず挿入したのだと見え透くように思われる。
— 夏目漱石 『作物の批評』 青空文庫
そしてわたしは安積山の風にふかれ乍ら、明治十二年発行内務省地理局の印のおしてある日本地誌提要という本をひらいて、北見というところをあけます。
— 一九四五年(昭和二十年) 『獄中への手紙』 青空文庫
その銀行内に、内部の者の知らない反革命的分子がもぐりこんでいるかもしれない。
— 宮本百合子 『五ヵ年計画とソヴェトの芸術』 青空文庫
そして彼は結局、詩は百行内外が最適であると云つてゐます。
— 芥川龍之介 『ポーの片影』 青空文庫
辰馬は宮岡警部と、ピストルを手に持った十三との間に挟まれながら、行員出入口から、銀行内に入って行った。
— 大倉※子 『黒猫十三』 青空文庫