隠れ遊び
かくれあそび
名詞
標準
文例 · 用例
こはいとけなき我がなかまの隠れ遊びといふものするあひ図なることを認め得たる、一声くりかへすと、ハヤきこえずなりしが、やうやう心たしかにその声したる方にたどりて、また坂ひとつおりて一つのぼり、こだかき所に立ちて瞰おろせば、あまり雑作なしや、堂の瓦屋根、杉の樹立のなかより見えぬ。
— 泉鏡花 『竜潭譚』 青空文庫
それともお新の云うように、いい加減のこしらえ事をして何処かの色女のところに隠れ遊びをしているのかと、お徳は半信半疑のうちにその夜をあかした。
— むらさき鯉 『半七捕物帳』 青空文庫
こはいとけなき我がなかまの隠れ遊びというものするあい図なることを認め得たる、一声くりかえすと、ハヤきこえずなりしが、ようよう心たしかにその声したる方にたどりて、また坂ひとつおりて一つのぼり、こだかき所に立ちて瞰おろせば、あまり雑作なしや、堂の瓦屋根、杉の樹立のなかより見えぬ。
— 泉鏡花 『龍潭譚』 青空文庫
しかしだんだん様子がわかってみると、ここは建て初まり当初には、モンブランと言えば大学生の遊び場所になっていただけに、相当名の聞こえた官僚人や政治家、法曹界の名士に大学関係の学者たちの、宴会や隠れ遊びもあって、襖一重を隔てた隣座敷に、どんな偉方がとぐろ捲いているか知れないのであった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
そのマダムは、その御主人と共々に、社交界でも飛び切りにリファインされた、押しも押されもせぬカプルと評価づけられておりましたが、それだけにその御主人が隠れ遊びをされる方法とても、実にリファインされたものでした。
— 夢野久作 『奥様探偵術』 青空文庫
そうして最もあたらしい……恐らく未来の探偵界を支配するであろうところの心理的な探偵方法……所謂第三等の訊問法以上に合理的な、且つ高等な訊問方法を用いて、御主人の隠れ遊びの有無を一々的確に探知されるのでした。
— 夢野久作 『奥様探偵術』 青空文庫
ですからその方は、私からその悪魔の名前をお聞きになると直ぐに、お母様の讐敵を取りたい……義理のお父様の隠れ遊びをお諌めになりたいばっかりに、私の頼みを無条件で引き受けて下すったのです。
— 夢野久作 『少女地獄』 青空文庫
ことに遊女と隠れ遊びをせよとすすめられたのではありません。
— 倉田百三 『出家とその弟子』 青空文庫