手筈
てはず
名詞
標準
文例 · 用例
グラスもトランプも、店から直接に下谷へ送ってもらうように手筈した。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
その先輩のお宅で嫁と逢って、そうして先輩から、おさかずきを頂戴して、嫁を連れて甲府へ帰るという手筈であった。
— 太宰治 『帰去来』 青空文庫
家内にも言いきかせ、とにかく之は怪しいから、そっくり帯封も破らずそのままにして保存して置くよう、あとで代金を請求して来たら、ひとまとめにして返却するよう、手筈をきめて置いたのである。
— 太宰治 『酒ぎらい』 青空文庫
勿論まるきり、その人たちに留めさせる事の出来ない事は、解って、あきらめなければならないまでも、手筈を違えるなり、故障を入れるなり、せめて時間でも遅れさして、鷭が明らかに夢からさめて、水鳥相当に、自衛の守備の整うようにして、一羽でも、獲ものの方が少く、鳥の助かる方が余計にしてもらいたい。
— 泉鏡花 『鷭狩』 青空文庫
」「何か、直ぐに連れてここへ来る手筈じゃった、猿は、留木から落ちて縁の下へ半分|身体を突込んで、斃死ていたげに云う……嘘でないな。
— 泉鏡花 『南地心中』 青空文庫
あたしがその気になりさえすれば、あとは、手筈が、ちゃんときまっているんだって、そう言っていたわ。
— 太宰治 『火の鳥』 青空文庫
あたしがその気になりさへすれば、あとは、手筈が、ちやんときまつてゐるんだつて、さう言つてゐたわ。
— 太宰治 『火の鳥』 青空文庫
或いは最早や温泉行きの手筈もついていることかと思います。
— 太宰治 『虚構の春』 青空文庫