円鏡
えんきょう異読 まるかがみ
名詞
標準
round mirror
文例 · 用例
空はその時白い雲で一杯になり、太陽はその向うを銀の円鏡のようになって走り、風は吹いて来て、その緑いろの壁はところどころゆれました。
— 宮沢賢治 『茨海小学校』 青空文庫
長順 始めは山の金鼓の音、梵音楽を珍らしみ、勤行唱讃に耽りしが……白萩 そんならお前は、私のことはうち忘れてか……長順 止観の窓を押し開き、四教の奥に尋ね入れば、無明の流れは法相の大円鏡智と変りはすれ……白萩 ……はれ。
— 木下杢太郎 『南蛮寺門前』 青空文庫
キヌちゃんはその手紙を貰ってから、急にお白粉が濃くなったとか、円鏡に紐をつけて帯の前に吊し、仕事をしながら終始|覗きこんでいるとか、際限がない。
— 小林多喜二 『党生活者』 青空文庫
君来ずて寂し三四の灯を映す柱の下の円鏡かな 円鏡は昔の金属製のものを斥すのであらうからこの灯も電灯ではなく、ぼんぼりか行灯であらう。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
月の光をヒラヒラと縫って、髪を垂らして、御幣を持って、脚に一本歯の足駄をはき、胸へ円鏡をかけている。
— 国枝史郎 『生死卍巴』 青空文庫
白の行衣に高足駄をはき、胸に円鏡を光らせてかけ、手に御幣の切られたのを持って、それを頭上で左右に振って、鋭い声で喚いている。
— 国枝史郎 『生死卍巴』 青空文庫
年の頃は二十歳ぐらい、その姿は巫女、胸に円鏡をかけている。
— 国枝史郎 『南蛮秘話森右近丸』 青空文庫
胸にかけていた円鏡そいつを右手に捧げたのである。
— 国枝史郎 『南蛮秘話森右近丸』 青空文庫
作例 · 標準
神社の宝物殿には、平安時代に作られたとされる、精巧な装飾が施された円鏡が保存されている。
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巫女は、神秘的な儀式で、清められた水面に浮かべた円鏡を覗き込んだ。
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彼女の顔を映す化粧台の上の円鏡は、上品な雰囲気を持っていた。
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