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菊の御紋

きくのごもん
表現名詞
1
標準
imperial chrysanthemum crest
文例 · 用例
お金をずいぶん欲しがっているくせに、わざとぞんざいに扱ってみせて、こんなものは紙屑同然だとおっしゃる、罰が当りますよ、どんなお札にだって菊の御紋が付いているんですよ、でもまあ、そうしてお金だけで事をすましてくれるお百姓さんはまだいいほうで、たいていは、お金とそれから品物を望みます。
太宰治 やんぬる哉 青空文庫
北面に鷲、南面に菊の御紋章が浮彫りにしてあった。
北原白秋 フレップ・トリップ 青空文庫
その老婆の枕のうえには、私は見て虔ましくなった、金の十六弁の菊の御紋章が光り、今上皇后両陛下に摂政宮と妃殿下の御尊像が並び立たせられた石版刷りの軸が一本、まことにありがたそうに掛け垂らしてあった、そのそよともせぬ閑かさ。
北原白秋 フレップ・トリップ 青空文庫
菊の御紋の周囲に王冠と獅子頭が互いちがいに鎖状をなしている金の装飾、おそれ多くも下にこう書かれてあった。
白夜幻想曲 踊る地平線 青空文庫
しかも、艦首にかがやく黄金の光は、まさしく光栄ある菊の御紋章だ。
平田晋策 昭和遊撃隊 青空文庫
菊の御紋章入りのさかずきは何故か特別、光りがよいようでした。
久坂葉子 落ちてゆく世界 青空文庫
この総督御本陣直属の人数は二百六人、それに用物人足五十四人、家来向き諸荷物人足五十二人、赤陣羽織を着た十六人のものが赤地に菊の御紋のついた錦の御旗と、同じ白旗とをささげて来た。
第二部上 夜明け前 青空文庫
彼はそれらの人たちを相手に、東海道の方に動いて行く鳳輦を想像し、菊の御紋のついた深紅色の錦の御旗の続くさかんな行列を想像し、惣萌黄の股引を着けた諸士に取り巻かれながらそれらの御旗を静かに翻し行く力士らの光景を想像した。
第二部上 夜明け前 青空文庫
作例 · 標準
パスポートの表紙に刻まれた金色の菊の御紋を見ると、改めて自分が日本人であることを実感する。
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皇室にゆかりのある寺院の重厚な門扉には、十六八重表菊の御紋が誇らしげに掲げられていた。
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「この古いお守り、よく見て。布地にさりげなく菊の御紋が刺繍されているよ」
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