席入り
せきいり
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
entering a tea room
文例 · 用例
亭主が此塲末の不景氣な床屋で、宅には小供が三人まであるが、其等は一切人の好い亭主に敲つけておいて、年中近所の放蕩子息や、若い浮氣娘と一緒になつて、芝居の總見や、寄席入りに、浮々と日を送り、大師詣とか、穴守稻荷とか、乃至は淺草の花屋敷とか、團子坂の菊とか云ふと、眞先に飛出して騷※る。
— 徳田秋聲 『絶望』 青空文庫
男は晩方になると近所の洗湯へ入って額や鼻頭を光らせて帰って来たが、夜は寄席入りをしたり、公園の矢場へ入って、楊弓を引いたりした。
— 徳田秋声 『足迹』 青空文庫
ギリギリのところで茶席へ追いこんでやろうと思って、頭のなかで席入りの段取をこねまわしているうちに、面白くなって、笑いだしそうで困ったわ。
— 久生十蘭 『猪鹿蝶』 青空文庫
五時に席入りの合図があって、ご先客から順に、一人ずつ座敷飾を拝見して帰ってくるの。
— 久生十蘭 『猪鹿蝶』 青空文庫
うちに隠れては昼席入りをしていた、少年の日のどんたくに、あるいは、庭のかなしくなつかしかった暮春の若竹で、あるいは、瓦斯の灯のよるべなく青い、どこか、もう忘れてしまった町の夜席で、――そんなところで数えるほど、それも決まって「三人旅」の「とろろん」だった。
— 正岡容 『随筆 寄席風俗』 青空文庫
こういうことは、すこし、寄席入りに浮身をやつしている人ならかつて訪れた城下町の記憶を見るように、たいていがもっている心持ちだろう。
— 正岡容 『随筆 寄席風俗』 青空文庫
ギリギリのところでうまく追いこんでやろうと思って、頭のなかで席入りの段取をこねまわしているうちに、面白くなって笑いだしそうで困ったわ。
— 久生十蘭 『姦(かしまし)』 青空文庫
…… 五時に席入りの合図があって、ご先客から順に、一人ずつ座敷飾を拝見して帰ってくるの。
— 久生十蘭 『姦(かしまし)』 青空文庫
作例 · 標準
茶会の席入りは、静かに厳かに行われる。
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亭主の合図で、客たちは順番に席入りした。
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席入りの際には、まず蹲踞して身を清めるのが作法だ。
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