似せる
にせる
動詞-一段動詞-他動詞
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文例 · 用例
そしてだんだんに細かく筆を使って似せるほうと色の調子とに気を配り始めるとそろそろむつかしくなる事が予覚されるようになって来た。
— 寺田寅彦 『自画像』 青空文庫
一七七二年版コルネリウス・ド・バウの『|亜米利加土人の研究』巻二、頁九七には兎にも熟兎にも雌の吉舌非常に長く陽物に酷似せるもの少なからず、これより兎は半男女といい出したと出づ。
— 兎に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
世間事物の外形は千変万化も大抵限りあれば、酷似せるものが箇々別源から出来上るも不思議ならず。
— 鶏に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
我々が同一の自己があって始終働くかのように思うのも、心理学より見れば同一の感覚および感情の連続にすぎない、我々の直覚的事実としている物も心も単に類似せる意識現象の不変的結合というにすぎぬ。
— 西田幾多郎 『善の研究』 青空文庫
然るにこの統一作用即ち統覚というのは、類似せる観念感情が中枢となって意識を統一するというまでであって、この意識統一の範囲なる者が、純粋経験の立場より見て、彼我の間に絶対的分別をなすことはできぬ。
— 西田幾多郎 『善の研究』 青空文庫
似顔をよく似せるために私は松之助の写真について顔の各部を細かく分析して研究したが、彼の眼が普通の人々よりも大きいとは認められなかつた。
— 伊丹万作 『私の活動写真傍観史』 青空文庫
第七十六回 真の素性 勿論、愛らしい活々した秀子の美しさが蝋細工の顔形へ悉く写し取らるる筈はない、此の顔形を真の秀子に比ぶれば、確かに玉と石ほどの相違はある、けれど秀子の顔を写した者には違いない、人間業で秀子の顔を、他の品物へ写すとすれば是より上に似せる事は到底出来ぬ。
— 黒岩涙香 『幽霊塔』 青空文庫
すなわち夢の進行中に於て、突然、不可抗的に受けたる驚愕、恐怖、歓喜、その他の心境の急変化と、覚醒時に於て不意に大音響に打たれたる心理の急変化とが酷似せるがために、逆に錯覚されて一ツの音響と感ぜられたるものなる事を知るを得べし。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
作例 · 標準
子供は、母親の話し方をそっくりに似せて話す。
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彼女は、有名な画家のタッチに似せて絵を描いた。
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「どうやってそんなに上手に声を似せられるの?」と友人が尋ねた。
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