箱書き
はこがき
名詞
標準
autograph or note of authentication written on a box containing an art work
文例 · 用例
ちゃんと箱に入れて持ってきてくれたのでござりまするが、途中でまにあわせに買いととのえたもので、まだ箱書きがしてございませんからと申しまして、鳶頭が箱だけを――持ち帰ったのでござりまするよ」 と、――聞くや同時に、右門のまなこが、期したる答えに接したもののごとく、きらきらと輝きを帯びてまいりました。
— 身代わり花嫁 『右門捕物帖』 青空文庫
そうすると、やっぱり、箱書きをするといって、あの箱を持ちけえったことがなんか細工の種ですかね」「ほほう。
— 身代わり花嫁 『右門捕物帖』 青空文庫
じゃ、おまえもやっぱり箱書きが怪しいとにらんだかい」「だって、考えてみりゃおかしいじゃござんせんか。
— 身代わり花嫁 『右門捕物帖』 青空文庫
お祝儀の進物に持ってくるくれえなら、箱書きなんぞまえからちゃんと用意してくるのがあたりめえなんだからね。
— 身代わり花嫁 『右門捕物帖』 青空文庫
だから、思うに、あれと雪舟とを掛け替えるとき、うまいこと目をちょろまかして、持ってきた箱の中へ雪舟を盗み入れたうえで、箱書きを口実に、まんまと持ち帰ったんじゃござんせんかね」「偉い!
— 身代わり花嫁 『右門捕物帖』 青空文庫
「この絵がここにある上は六歌仙の軸もなくちゃならねえ」 見廻す鼻先に墨踉あざやかに、六歌仙と箱書きした桐の箱。
— 国枝史郎 『大鵬のゆくえ』 青空文庫
そういうものはいろいろ箱書きに時代と歴史がついておるから、一も二もなしにたいへんな金を出す人があります。
— 北大路魯山人 『私の作陶体験は先人をかく観る』 青空文庫
* 箱書き一つするのだって、皆には無造作にシャッシャッと片付けているように見えるか知らないが、こっちは一字一字なかなか苦しんでいるのだ。
— 北大路魯山人 『愛陶語録』 青空文庫
作例 · 標準
古い茶碗の箱書きには、有名な陶芸家の銘があった。
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鑑定士は、箱書きを見て作品の真贋を判断した。
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この刀は、由緒ある家系の箱書きが残されている。
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ウィキペディア曖昧さ回避
箱書きとは以下のことを意味する。 茶道具などの銘や由来や歴代の所有者などを箱に墨書して記録として残したもの。「御書附」の項目参照 脚本の作成の手法。大まかな場面「箱」を設定し、その内容を書いた後、つなぎ合わせて一つのストーリーを形成するというもの。「脚本 #ハコ書き」
出典: 箱書き — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0