来今
らいいま
名詞
標準
文例 · 用例
それで僕の気象が性来今言ったようなのであるか、或はそうでなく、僕は小児の時、早く不自然な境に置れて、我知らずの孤独な生活を送った故かも知れないのです。
— 国木田独歩 『運命論者』 青空文庫
僕は処女作以来今日まで、つねにたたかれて来た。
— 織田作之助 『文学的饒舌』 青空文庫
彼が高等学校にはいって以来今日まで通って来た道筋はしかしスポーツの世界とはあまりにかけ離れていた。
— 寺田寅彦 『野球時代』 青空文庫
たとえば人間が始まって以来今日までかつて断えた事のないあらゆる闘争の歴史に関するいろいろの学者の解説は、一つも私のふに落ちないように思われた。
— 寺田寅彦 『芝刈り』 青空文庫
しかし、こういう実験が可能であるということは古来今日に至るまでのあらゆるすぐれた作品がこれを証明している。
— 寺田寅彦 『科学と文学』 青空文庫
この映画の中に現われている限りの出来事と達引とはおそらくパリという都ができて以来今日に至るまでほとんど毎日のようにどこかの裏町どこかの路地で行なわれている尋常|茶飯のバナールな出来事に過ぎないであろう。
— 寺田寅彦 『映画雑感(1)』 青空文庫
これが記紀の時代に現われて以来今日に至るまで短歌俳句はもちろん各種の歌謡民謡にまでも瀰漫している。
— 寺田寅彦 『俳諧の本質的概論』 青空文庫
女のやや落ち着いたのを御覧になって、あの秋の夕べの恨めしかったこと、それ以来今日まで狂おしくあこがれていたことなどをお告げになることによって、兵部卿の宮でおありになることを姫君は知った。
— 浮舟 『源氏物語』 青空文庫