禅風
ぜんぷう
名詞
標準
文例 · 用例
」 私はそれを聞いて、以前禅風の悪辣のみをつたへられてゐた南天棒和尚にしては、何といふ謙虚な姿だらうと、しみじみうれしく有難くさへ思つた。
— 大正十四(一九二五)年 『茶話』 青空文庫
釈宗演和尚は人も知る禅風練達の英僧、且つ雄弁家で的野代議士の崇拝の的であった。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
諸国、居る所に禅風を興して、また飄として去るといった風なのを――近ごろ、北条高時の生母|覚海夫人が、やっと捜し求めて鎌倉に請じ、それでしばらくは、ここに留まっているものの、都からも、勅諚再々で、後醍醐天皇のお招きもしきりである。
— 婆娑羅帖 『私本太平記』 青空文庫
在家の弟子には、岡本喜広、石河昌勝、中院通村卿、狩野探幽などがあり、なおずっと下っては、白隠を出し、白隠下の禅風みな、愚堂の法系をひいている。
— 吉川英治 『随筆 宮本武蔵』 青空文庫
これはシナから伝来した禅風かどうかは知らぬが、禅堂生活の第一義としてこの「左の手でした事を右の手に知らせない」と云う道徳は、是|亦誠に有り難いことである。
— ――禅僧の友人に与う―― 『僧堂教育論』 青空文庫