風薫る
かぜかおる
形容詞-語幹
標準
(subject to the) cool light breeze in early summer
文例 · 用例
さるほどに桃李夏緑にして竹柏冬青く、霧芳しく風薫る。
— 泉鏡太郎 『唐模樣』 青空文庫
間四里、聞えた加賀の松並木の、西東あっちこち、津幡まではほとんど家続きで、蓮根が名産の、蓮田が稲田より風薫る。
— 泉鏡花 『星女郎』 青空文庫
運動場の周囲の青葉には清新な香の満ちてゐる風薫る頃でした。
— 牧野信一 『初夏』 青空文庫
薫風やともしたてかねつ厳島「風薫る」とは俳句の普通に用いるところなれどしか言いては「薫る」の意強くなりて句を成しがたし。
— 正岡子規 『俳人蕪村』 青空文庫
うつくしい未亡人とともに、互いの「財産と人生を併合して」風薫るインデアナの農村で晴耕雨読――市俄古の煤煙から逃避したくなっている初老のかれにとって、勿論悪くないに決まっている。
— 牧逸馬 『斧を持った夫人の像』 青空文庫
紫の我が世の恋の朝ぼらけもろての上の春風薫る 久しくあこがれてゐた恋がいま成就しようとしてゐる、その時の心を、かぐはしい朝の春風がもろ手の上にをどるといふ境に具象した歌であるが、こんな歌さへ晶子以前には決してなかつただらう。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
薫風やともしたてかねつ厳島「風薫る」とは俳句の普通に用ゐる所なれど爾か言ひては「薫る」の意強くなりて句を成しがたし。
— 正岡子規 『俳人蕪村』 青空文庫
「風薫る春を名残の一夜かな。
— 坂口安吾 『竹藪の家』 青空文庫
作例 · 標準
風薫る五月の午後、テラス席で若葉の香りを楽しみながら冷たいアイスティーを注文した。
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「あぁ、風薫る季節になったね」と、彼は窓から吹き込む爽やかな風に目を細めて呟いた。
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庭の瑞々しい青葉がさらさらと揺れる様子は、まさに風薫るという表現がふさわしい。
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爽やかな風薫る丘の上で、私たちは地元の食材を詰め込んだお弁当を広げてピクニックを楽しんだ。
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