ペチカ
ペチカ異読 ペーチカ
名詞
標準
pechka
文例 · 用例
第二ページはおかあさんの留守に幼少な娘のリエナが禁を犯してペチカのふたを明け、はね出した火がそれからそれと燃え移って火事になる光景、第三ページは近所が騒ぎだし、家財を持ち出す場面、さすがにサモワールを持ち出すのを忘れていない。
— 寺田寅彦 『火事教育』 青空文庫
クジマが「今後はペチカとランプと蝋燭以外に飛び出してはいけないぞ」と命令する場面で、ページの下半にはランプと蝋燭のクローズアップ。
— 寺田寅彦 『火事教育』 青空文庫
ペチカの前にでも跼んでいたのらしい。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
セメントのペチカは右の室へ通ずる渋がちの廉更紗のカーテンの傍に造りつけになって、そのまた隣りに、これも粗末なテエブルが一つ出しっぱなしになっていた。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
ほかほかと焼けかかったパンの香いがして、ペチカの焚き口には赤い火の反射が幽かにはみ出していた。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
指でちょいと、ペチカの方を、そして私が茶目ると、赤いおやじさんがぽんぽんと片手でその首根っこを叩いた。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
どかりと、ペチカの方で、テエブルに何か投げ出す音がした。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
それから私たちもペチカの前へ引き帰すと、娘のナタアシャも蹤いて来た。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
作例 · 標準
ロシアの古い農家を訪れると、部屋の中心にはレンガ造りの大きなペチカがあり、家全体をじんわりと暖めていた。
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外は吹雪で凍えるような寒さだったが、ペチカのそばに座って温かい紅茶を飲んでいると心までほどけていくようだった。
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昔のロシア文学を読んでいると、家族がペチカの上に登って眠るという描写がよく出てきて興味深い。
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ウィキペディア
ペチカ は、ロシアの暖炉兼オーブンである。これはペーチ の小形で、ロシアでは標準的なスタイルの暖炉全般を指す語である。ペチカ形式の暖房設備はロシアの近隣国でも広く見られる。日本では特にロシア式暖炉のことを指し、北海道で使用されている。
出典: ペチカ — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0