立錐
りっすい
名詞動詞-サ変
標準
setting a drill bit
文例 · 用例
下は大床より上は天井に至るまで、立錐の地を剩さゞるこの大密畫は、即ち是れ一|顆の寶玉にして、堂内の諸畫は悉くこれを填めんがために設けし文飾ある枠たるに過ぎず。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
四 岸田女史|来る その歳有名なる岸田俊子女史(故中島信行氏夫人)漫遊し来りて、三日間わが郷に演説会を開きしに、聴衆雲の如く会場|立錐の地だも余さざりき。
— 福田英子 『妾の半生涯』 青空文庫
祭礼の日には、境内が立錐の地もないほどに、参詣の人達で埋められた。
— 田山録弥 『迅雷』 青空文庫
恒例をやぶって××新聞の講堂にかえられた会場は定刻前から立錐の余地もなく熱心な聴衆がつめかけていた。
— 平林初之輔 『人造人間』 青空文庫
利根川を越えて一里ばかり、高取というところに天満宮があって、三月初旬の大祭には、近在から境内に立錐の地もないほど人々が参詣した。
— 田山花袋 『田舎教師』 青空文庫
わたしが見物に行ったのは三日目であったが、あの大きい歌舞伎座――その当時は他の劇場に比較して、特に大きい小屋のように見えた歌舞伎座が、いわゆる立錐の余地もない大入であったので、わたしもそれにびっくりした。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
座敷には近所の子供達が充満して、廊下に溢れ、庭の泉水の傍らには篝火が焚かれて、老若の見物人で立錐の余地もなく、鹿の角の定紋のついた法被を着た四五人の職人が声をからして整理に没頭してゐた。
— 牧野信一 『サクラの花びら』 青空文庫
この暑いのに、文字通り立錐の余地のない満員だった。
— 海野十三 『麻雀殺人事件』 青空文庫
作例 · 標準
彼はあまりの貧しさに、立錐の地すらないと嘆いた。
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この狭い土地では、家を建てるために立錐する場所を見つけるのも難しい。
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昔の言い方で、わずかな土地を持つことを「立錐の地を得る」と表現する。
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