糞壺
くそつぼ
名詞
標準
clay pot used to collect night-soil
文例 · 用例
そして彼は、その汚れた着物を洗う間に、「もし神があるなら、糞壺にこそあるべきだ」と思った。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
今は、神仏よりも一段下であるべき人間でさえ、『万人がパンを得るまではだれもが菓子を持ってはならぬ』といっているではないか、神はまさに糞壺にこそあるべきだ!
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
明治十九年秋、予和歌山近傍岩瀬村の街道傍の糞壺の中に、蛙が呻くを聞き、就いて見ると尋常の青大将が、蛙一つ銜え喉へ嚥み下すたびに呻くので、その傍に夥しく蛙がさして、驚いた気色もなく遊び游ぎ居るを、蛇が一つ呑みおわりてまた一つ、それからまた一つと夥しく取って啖うのだ。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
煙草の煙や人いきれで、空気が濁って、臭く、穴全体がそのまま「糞壺」だった。
— 小林多喜二 『蟹工船』 青空文庫
仕事が終ると、皆は「糞壺」の中へ順々に入り込んできた。
— 小林多喜二 『蟹工船』 青空文庫
「糞壺」のストーヴはブスブス燻ってばかりいた。
— 小林多喜二 『蟹工船』 青空文庫
それが、その度に太鼓の内部みたいな「糞壺」の鉄壁に、物凄い反響を起した。
— 小林多喜二 『蟹工船』 青空文庫
……学生上りは「糞壺」の方へ、タラップを下りながら、考えていた。
— 小林多喜二 『蟹工船』 青空文庫
作例 · 標準
昔の農家では、屋内に糞壺を置いていたと聞く。
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トイレが普及する前は、糞壺が重要な役割を果たしていた。
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考古学の調査で、古い時代の糞壺が発掘された。
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