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暖衣

だんい
名詞
1
標準
文例 · 用例
彼の幸福は、決して暖衣飽食して富家に飼われ養われて居る生活のなかには感じられなかったのです。
岡本かの子 慈悲 青空文庫
彼の幸福は、決して暖衣飽食して富家に飼われ養われている生活のなかには感じられなかったのです。
岡本かの子 仏教人生読本 青空文庫
山海の珍味を尽し、美を尽し、善を尽し、出るに自動車あり、居るに明眸皓歯あり、面白い書籍あり、心を蕩かす賭博あり、飽食し、暖衣し、富貴あり、名誉あり、一の他の不満不平あるなくして、それでも猶ほ魂に満されざる声を聞くのは何の故か。
田山花袋 ある僧の奇蹟 青空文庫
読者もしこの物語の著者を解して、飽食暖衣をもって人生の理想となすものとされずんば幸いである。
河上肇 貧乏物語 青空文庫
一人の暖衣飽食も許さずと云ふおふれの建前から、藝者にも一課を與へようと云ふ論が起つて、美津江は五六人の同輩といつしよに、町の工場に通ひ、アルミ板の銹落しの女工になつて、神聖なる一課を受け持つたのであつた。
林芙美子 雪の町 青空文庫
彼等はことごとく家族を後に、あるいは道塗に行吟し、あるいは山沢に逍遥し、あるいはまた精神病院|裡に飽食暖衣するの幸福を得べし。
芥川龍之介 馬の脚 青空文庫
断食の為めに消耗し切っている肉体も、少しも使いよいとは言われないと同時に、暖衣飽食によりて、えごえごしている肉体も甚だ面白くない。
SPIRIT TEACHINGS 霊訓 青空文庫
さて洛中洛外の非人乞食で大病難病を患らふ者を集め、風呂に入れて五体を浄め、暖衣を与へて養生をさするに、癩瘡なんどの業病も忽ちに全快せぬはない。
神西清 ハビアン説法 青空文庫