披
披
名詞
標準
文例 · 用例
そこで自分は、諄々として前からの考へを披瀝した。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の死』 青空文庫
だが此等のことについては、他日また別の機會で詳論し、大に君に對する僕の反對意見を披瀝しよう。
— 萩原朔太郎 『室生犀星に與ふ』 青空文庫
作家が自分を築き上げる上にホイットマンから受けた所を、秩序も研究もなく雑然と披瀝しているのに過ぎないのです。
— "Not till the sun excludes you, do I exclude you; 『●「或る女」巻頭のホイットマンの詩』 青空文庫
だが次の瞬間に湧き上つた気持を直接その看護婦に披瀝した。
— 中原中也 『医者と赤ン坊』 青空文庫
IIIIせめて死の時には、あの女が私の上に胸を披いてくれるでせうか。
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
ただ静かにその胸を披いて、私の眼に輻射してゐて下さい。
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
我れを贖う者が後必ず地の上に立たんとのヨブの大信仰の披瀝に対して、天はヨブの罪を顕わし地は興りてヨブを攻めんという(明かにヨブとはいわず、しかし勿論ヨブを意味するのである)。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
俳句が好きなんだそうで、夜、寝る前に松右衛門殿にさまざまの近作を披露して、その感想を求めたけれども、越後は、うんともすんとも答えぬので、清七殿ひどくしょげかえって、さっさと寝てしまったが、あの時は可哀想だった。
— 太宰治 『パンドラの匣』 青空文庫