祗
祗
名詞
標準
文例 · 用例
十八日、辛卯、伊賀前司朝光、和田左衛門尉義盛、北面の三間所に候す可きの由、今日武州伝へ仰せらる、彼所は、近習の壮士等を撰びて結番祗候せしむと云々、而るに件の両人は、宿老たりと雖も、古物語を聞召されんが為、之に加へらるる所なり。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
二日、癸酉、昵近の祗候人の中、芸能の輩を撰びて結番せらる、学問所番と号す、各当番の日は、御学問所を去らず参候せしめ、面々に時の御要に随ふ、又和漢の古事を語り申す可きの由と云々。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
廿五日、丙寅、和田平太胤長の屋地、荏柄の前に在り、御所の東隣たるに依りて、昵近の士、面々に頻りに之を望み申す、而るに今日、左衛門尉義盛、女房五条局に属して、愁へ申して云ふ、彼地は適宿直祗候の便有り、之を拝領せしむ可きかと云々、忽ち之を達せしむ、殊に喜悦の思を成すと云々。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
官符をかしこみ、※然として道に上り、祗候するの間、仰せ奉りて云はく、将門之事、既に恩沢に霑ひぬ。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
併し其の境に至るには愛か捨かを體得せねばならぬ、然らざれば三|阿僧祗劫の間なりとも努力せねばならぬ。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
しかしその境地に至るには愛か捨かを体得しなければならない、そうでなければ三阿僧祗劫(生きている時間)の間なりとも努力しなければならない。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
黄蘗スナワチ問ウ、古人、アヤマッテ一転語ヲ祗対シテ、五百生、野狐ノ身ニ堕ス。
— 田中英光 『野狐』 青空文庫
「不遠復无祗悔」の爻である。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫