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客分

きゃくぶん
名詞
1
標準
treatment as a guest
文例 · 用例
それまで受けた恩があれば、お客分にして一生置き申そうということなれど、宗旨々々のお祖師様でも、行きたい処へ行かっしゃる。
泉鏡花 悪獣篇 青空文庫
私が手をついて畏まると、先生にはお客分で仔細ないのに、宙外さんも煙に卷かれて、肩を四角に坐り直つて、酒のいきを、はあはあと、專らピンと撥ねた髯を揉んだ。
泉鏡太郎 春着 青空文庫
といつたわけで……さしあたり、たぬきの釣だしに間に合はず、とすると、こゝに當朝日新聞のお客分、郷土學の總本山、内々ばけものの監査取しまり、柳田さん直傳の手段がある。
泉鏡太郎 木菟俗見 青空文庫
あの、底知れずの水に浮いた御幣は、やがて壇に登るべき立女形に対して目触りだ、と逸早く取退けさせ、樹立さしいでて蔭ある水に、例の鷁首の船を泛べて、半ば紫の幕を絞った裡には、鎌倉殿をはじめ、客分として、県の顕官、勲位の人々が、杯を置いて籠った。
泉鏡花 伯爵の釵 青空文庫
――来た途中の俄盲目は、これである―― やがて、近江屋の座敷では、小春を客分に扱って、膳を並べて、教授が懇に説いたのであった。
泉鏡花 みさごの鮨 青空文庫
かの女は女学校を卒業して親の家で結婚前の生活をしてゐる期間に、望まれて父親の知合ひで郊外に隠寮を持つ退職官吏Yの家へ客分として預けられることになつた。
岡本かの子 過去世 青空文庫
こうなると鼻も可哀相で、折角顔のお城の御本丸に生ぶ声を挙げながらとんだお客分扱いにされてしまいます。
夢野久作 鼻の表現 青空文庫
……詩歌にお客分の、黄菊白菊に対しては、聊か僭上かも知れぬのでありますな。
泉鏡花 菊あわせ 青空文庫
作例 · 標準
彼は遠方からの客だったので、特別に客分として丁重にもてなされた。
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その武将は、敵対する大名の息子を客分として迎え入れ、手厚く遇した。
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「ようこそお越しくださいました。本日は、お客様を客分として、心ゆくまでおくつろぎいただきたく存じます。」
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「彼のような権力者を客分として招くのは、我々にとって大きな名誉だった。」
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