独子
どくし
名詞
標準
文例 · 用例
彼は遂にその独子を世に降し給うて、罪人を義とすると共にまた自ら義たるの道を拓き、遂に千古の難問を解決したのである。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
神はその独子を賜うほどに世の人を愛し給えりという事は、人間の智慧を以てしては到底解らない。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
魂の深底においてヨブは神の独子を暗中に求めて、人心本来の切願を発表したのである。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
げに独子を求むるは人心おのずからの叫である。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
しかしてこの要求はナザレのイエスを独子として信受して初て満たさるるものである。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
ヱホバ言ひたまひけるは、 汝の愛する独子、すなはちイサクを携へ行き、かしこの山の頂きに於て、イサクを燔祭として献ぐべし。
— 太宰治 『父』 青空文庫
独子の幸助七歳の時、妻ゆりは二度目の産重くしてついにみまかりぬ。
— 国木田独歩 『源おじ』 青空文庫
城下の者にて幸助を引取り、ゆくゆくは商人に仕立てやらんといいいでしがありしも、可愛き妻には死別れ、さらに独子と離るるは忍びがたしとて辞しぬ。
— 国木田独歩 『源おじ』 青空文庫