立ち腐れ
たちぐされ
名詞
標準
dilapidation
文例 · 用例
次第に喬木の森林に入った、白く光る朽木は、悪草の臭いや、饐えたような地衣の匂いの中に立ち腐れになっている、うっかり手が触れると、海鼠の肌のような滑らかで、悚然とさせる、毒蚋が、人々の肩から上を、空気のように離れずにめぐっている、誰も螫されない人はない、大樺池を直ぐ眼の下に見て、ひた下りに下る。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
奴等が一段ずつ位と月給が上って、俺たちゃ立ち腐れになるんだ)「誰だい?
— 葉山嘉樹 『生爪を剥ぐ』 青空文庫
わるく云えば立ち腐れを甘んずる様になった。
— 夏目漱石 『処女作追懐談』 青空文庫
あんな無気味な屋敷は早く立ち腐れになってしまえばいいと、近所でもうわさをして居ります」「そうだ。
— 青山の仇討 『半七捕物帳』 青空文庫
堂は無住のままで立ち腐れになってしまった。
— 岡本綺堂 『探偵夜話』 青空文庫
御覧の通りに荒れ果ててしまって、自然に立ち腐れになるのでしょう。
— 菊人形の昔 『半七捕物帳』 青空文庫
乳母は焚き物に事を欠けば、立ち腐れになつた寝殿へ、板を剥ぎに出かける位だつた。
— 芥川龍之介 『六の宮の姫君』 青空文庫
私たちは須雲川と言う部落に出る前の路傍に、レディ初花のファーザーである須雲新左衛門の邸跡と、英語で説明の書かれ、立ち腐れた標柱だけを見た。
— 田中英光 『箱根の山』 青空文庫
作例 · 標準
手入れを怠った別荘が立ち腐れの状態になっており、修繕にはかなりの費用がかかりそうだ。
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放置された古い納屋が立ち腐れして崩れかけているので、近寄るのは危険だ。
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豪華な建築物も、住む人がいなくなればすぐに立ち腐れが始まってしまう。
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