裁ち切れ
たちぎれ
名詞
標準
文例 · 用例
低く吊した電燈のしたで、今まで針仕事をしてゐたらしく、新しい銘仙の裁ち切れが累ねられてあつた。
— 室生犀星 『蒼白き巣窟』 青空文庫
その甲李の中に、さまざまな裁ち布が一杯、各種の色彩を氾濫濫」]さしている。
— 豊島与志雄 『女心の強ければ』 青空文庫
」 人形の布を、久恵は指図し、それを敏子は素直にきいて、裁ち布をかき廻すのだった。
— 豊島与志雄 『女心の強ければ』 青空文庫
浅黄の石持で柿色の袖なしに裁布をはいて、腰に七輪のアミを提げて、それを叩いたり三味線を引いたりして、種々な音色を聞かせたが、これは芝居や所作事にまで取り入れられたほど名高いものである。
— 淡島寒月 『梵雲庵漫録』 青空文庫